その③「痛いのイヤや!切りとうない!」

腹だけフランケン

戦うぞ意気込んだものの、実際に身体にメスが入るというのは考えただけで目の前がクラクラして倒れそうである。それにどう考えても痛そうだし…そんな時、放射線治療のひとつ重粒子線治療をした知り合いのことが思い出された。痛くも痒くもないっていってたなぁ…よしそれ行っとこ! というわけで、リサーチしてみると肝臓のガンの場合は大きさが4センチ以上でなければ保険適用にならないというではないか。そこでこれまた知り合いの保険屋に連絡してみると、医療保険に高度医療特約が付いていてこれが使えることが判明。痛くなくて新しいもの好きのボクにはこれがぴったりではないかと思い至ったのであった。

さっそくその医療センターに相談に行ったのだが、若いドクターは持参したCT画像を診て近くに血管や消化管があるので難しいとか、リスクがどうだとか、最悪こんなことがなどとマイナスな話ばかり並べ立て、こいつ治す気がないんちゃうかとちょっと気落ちして帰ってきたのだった。今の時代、「わたし失敗しませんから」なんて言えるのは米倉涼子くらいなのはわかっちゃいるけど、盛り上がってた気分がいきなりの覚めてしまったのだった。ちょうど大阪城公園は桜が満開、このまま花見酒とはいけないこのツラさ。結果的にはその若いドクターに背中を押された形で、切腹開腹手術を選択することになったのだった。

煮るなり焼くなり好きにしやがれぇ〜っ!