事前検査の真打ちは大腸カメラである。コヤツの所に至るためには大量の下剤を飲み干し、星の数ほど(あっ盛りすぎです)トイレに通うという苦行の果てに、ヘロヘロになりながらやっとたどり着くことができるのである。「それじゃ始めていきます」と同時に…なっ何じゃ〜、この感覚は〜! おしりから入った管が腸の中を遡ってくる。ストレートはまだしもコーナーに差しかかるや、これが結構力尽くにグリグリと攻めてこられるのである。うっぐぐぅぅっ!お腹の中で得体の知れない何者かがのたうち回っているようで、このまま腹をかっさばいてエイリアンが頭を出すのではないかと目の前のモニターを見ながらビビッてしまったのだった。そして、やっとのことでたどり着いた小腸は実にキレイな世界なのであった。おびただしい数の薄ピンク色の絨毛が映る眼前のモニターを眺めながら、思わず「キレイですねぇ」と言うと検査技師の方が「何もなかったから、あっという間に終わりましたねぇ」とちょっと残念そうにおっしゃったのだが、正直これ以上はご勘弁願いたい。
ここにも何も見つからなかったことにホッとしつつ、それ以上に自分の腹の中が黒くなかったことに安堵したボクなのであった。

