2023年1月の定期検診の時だった。腹部エコーを診てくれているドクターの表情が変わった。握っているブローブはみぞおち辺りを執拗に精査している。むむっ?何だこのただならぬ動きは?
「はい、お疲れさまでした。最近、CT撮られたことありますか?一度診てもらうほうがいいかも知れませんね。」
やんわりと、アンタちょっとヤバいよと言われているようだった。
実はかなり昔にC型肝炎にかかっていた時期があり、数度のインターフェロン治療の末、ウイルスは消失しているものの定期的に検査をしていたのだった。その検査では肝機能の数値も腫瘍マーカーもノープロブレム、何の問題も見当たらないのに…たぶん何かの間違いに違いない、とこの時までは現実を信じられないでいたのだ。
しかし、ここから事態は風雲急を告げるのであった。

