入院生活という環境は意外と登場人物が多いものである。いやいやコロナが5類相当になったとはいえ、病院ではまだ面会も制限されているので、見舞客がひっきりなしに来てくれる訳ではない。ドクター、看護師さんを始めとする医療関係者の方々がたくさん登場されるのである。看護師さんなど一日に何回か交代され、その度にご挨拶していただくのであるが、いかんせん同じユニフォームでマスクにゴーグルといういでたちなのでなかなかお名前を覚えることができないのだ。(コロナ禍以来、マスク姿の方に特徴を見つけられず、お名前を覚えることを諦めててしまっていることもあるけど…)
オペの日が近づくとさらに登場人物は増える。薬剤師の方に麻酔科の先生、手術室の方にICUのご担当さまとたくさんの方々がお見えになる。お世話になるのはこちらの方なので、本来であれば菓子折りのひとつも携えてこちらから出向くのが礼儀というものなのだが、これだけの方々をお尋ねして回るだけでも病院内で迷子になってしまいそうなので、今回は無礼をお許しいただくこととした。
医療・福祉のデジタル関連会社のCMで、退院までに関わった医療関係者の名前が映画のエンドロールのように流れるものがあるけれど、まさしくそんな感じなのだ。直接関わってくださった方々の背後には、事務関係の方や設備保全、食事を作ってくださる方から駐車場のおっちゃんに至るまでそれはそれはたくさんの方々のお力添えによって、自分は支えられているのだ、その方々のご期待に添えるよう全力でオペを受けなければならないと気持ちを新たにしたのであるが、よくよく考えてみればあたしゃオペの間は麻酔で寝ているしかないということに気づき、この熱い気持ちの持って行き場のなさに戸惑うばかりなのでありました。

